自己都合で退職した場合の雇用保険を使って、失業給付を受ける際の手続き方法や疑問点を、紹介したいと思います。
雇用保険の失業給付金が給付されるまでの基本的な流れ
- ハローワークで求職の申し込み(離職票と求職票の提出)を行う
- 7日間の待期期間がある
- 雇用保険受給説明会と失業認定日に出席
- その後1週間程度で、初回の給付
- 以降は毎月(4週間に一度)の失業認定日に出席、その後約1週間程度で給付
ハローワークで失業保険の手続き:必要書類は?
- 雇用保険被保険者離職票(1・2)
- 個人番号確認書類(いずれか1種類)マイナンバーカード、通知カード、個人番号の記載のある住民票(住民票記載事項証明書)
- 身元確認書類((1)のうちいずれか1種類((1)の書類をお持ちでない方は、(2)のうち異なる2種類(コピー不可))(1)運転免許証、運転経歴証明書、マイナンバーカード、官公署が発行した身分証明書・資格証明書(写真付き)など(2)公的医療保険の被保険者証、児童扶養手当証書など
- 写真(最近の写真、正面上半身、縦3.0cm×横2.5cm)2枚
- 印鑑
- 本人名義の預金通帳又はキャッシュカード(一部指定できない金融機関あり。ゆうちょ銀行は可能)
失業保険は雇用保険1年未満でも支給対象になるのか?
自己都合で退職した場合、保険に入っていた期間が1年未満(12か月未満)では給付はありません。
会社都合で退職の場合は、1年未満(6カ月以上)であっても、90日の給付を受けることができます。
失業保険の手続きは退職後いつまでにするのか?
受給期間は、退職の次の日から1年間になります。
なので受給日数を確認して、申請する必要があります。
自己都合の場合:失業手当いつからいつまでもらえる?
自己都合の場合、1週間の待機期間後に2ヶ月の給付制限期間があります。
その間、失業手当は給付されません。
令和2年10月1日以降に「正当な理由がない自己都合により離職した方」は、5年間のうち2回までは給付制限期間が3ヶ月から2ヶ月に短縮されています。
失業手当をもらえる日数(所定給付日数)は、雇用保険に加入していた期間や年齢、離職理由などで変わり、90日~360日の間で決定されます。
・退職した日の年齢
・雇用保険の被保険者であった期間
・離職の理由(自己都合退職なのか、会社都合退職か)
受給期間は原則として、離職した日の翌日から1年間で、その間に病気・けが・妊娠・出産・育児などの理由で、引き続き30日以上働くことができなくなった場合、働くことができなくなった日数だけ、受給期間を延長することができます。
自己都合の場合:いくらもらえる?失業保険の計算方法
失業保険(失業手当)の計算式に当てはめれば、毎月の支給金額がわかります。
計算のもとになるのは、離職前の半年間のお給料になります。
手取りではなく、総支給額(額面)が基準となります。
総支給額の180日分から、失業手当の基準となる基本手当日額が算出。
基本手当日額の28日分が、あなたの毎月の支給金額になります。
計算方法がよくわらないという方は、こちらの自動計算を使うと便利です!
自己都合の場合:失業保険の失業給付金はいつ振り込まれる?
無職になると、やはり金銭的にも心配で、いつ失業手当が振り込まれるのか気になりますよね。
7日(待機期間)
↓
数日(説明会までの期間)
↓
2ヶ月(給付制限)
↓
約1週間~3週間(初回認定日までの期間)
↓
2~3日(失業認定日後、振り込まれるまでの期間)
という流れになるので、初回の失業手当が振り込まれるのは約3ヶ月後になります。
失業保険の給付:コロナの特例も
新型コロナウイルスの影響で、失業する人、仕事探しが長期化する人への対応として失業保険の特例措置があります。
・失業手当の給付日数が60日間延長される
・受給期間が最大3年延長可能になる
・自己都合退職でもすぐ受給可能
管轄のハローワークに相談してみてくださいね。
失業保険を使わなかったらどうなる?
失業保険を使わなかったら、雇用保険の加入期間が、引き続き次の就職先へ持ち越されます。
次の就職先を1年未満で退職してしまっても、前職と合算することで失業保険を受け取れ、受給日数も長くなる可能性があります。
まとめ
雇用保険に加入していれば、正社員だけでなく、アルバイトでもパートでも失業保険は支給対象になります。
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