熱中症警戒アラートとは、熱中症予防のために、2020年から気象庁と環境省が連携して、湿球黒球温度(暑さ指数)を基準とする新たな情報「熱中症警戒アラート(仮称)」を発表しました。
高温注意情報との違いは?
気象庁は、2011年から高温注意情報を発表していましたが、発表基準が気温のみで、湿度が加味されていませんでした。
発表基準と熱中症が原因の救急搬送者数に相関がみられない場合があること、頻繁に発表されることから情報が重視されなくなっていることから、新しい指標として「熱中症警戒アラート(仮称)」を発表しました。
熱中症警戒アラートの基準は?
熱中症警戒アラートは、1都8県関東甲信地方(東京・茨城・栃木・群馬・埼玉・千葉・神奈川・山梨・長野)で、暑さ指数が33℃以上になると予想した場合に発表されます。
高温注意情報は35℃以上で発表されていましたが、暑さ指数では31度以上でも、生活のあらゆる場面で熱中症が起こる危険性があるとされています。
では、どうやって熱中症警戒アラートは出るのでしょうか?
【伝え方】テレビ・メール・防災無線
【いつ】前日の夕方・当日の朝
【どのくらい?】年10回ほど
ちなみに昨年の高温注意情報は、23回発令されました(東京)
もし熱中症警戒アラートが発表されたら?
「熱中症警戒アラート」が発表された場合、どのようなことに気をつけたらいいでしょうか?
・不要不急の外出は避け、涼しい屋内で過ごす。
・空調機器が設置されていない屋内外での運動や活動は中止・延期する。
・エアコンや扇風機などを適宜使用する。
・熱中症リスクの高い高齢者や障害者、子どもに対して注意を払う。
熱中症警戒アラートのまとめ
熱中症警戒アラートを試行しない地域では、例年通り高温注意情報の発表し、2021年度から全国での実施が予定されています。
全国の暑さ指数は、環境省の熱中症予防情報サイトで毎日公表されています。
「熱中症警戒アラート」のない地域でも、暑さ指数を参考にする習慣をつけ、熱中症予防に役立てましょう。
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