2016年、2017年に実用英語技能検定(英検)がリニューアルされました。
英検の基本情報とともに、変更点をご紹介したいと思います。(2017年12月現在)
英検の検定料はいくら?
1次試験免除でも同額の検定料が必要になります。
検定料(税込)は受験する級や会場によって異なります。
会場 | 準会場 | 本会場 |
---|---|---|
1級 | ー | 8,400円 |
準1級 | ー | 6,900円 |
2級 | 5,400円 | 5,800円 |
準2級 | 4,800円 | 5,200円 |
3級 | 3,400円 | 3,800円 |
4級 | 2,100円 | 2,600円 |
5級 | 2,000円 | 2,500円 |
英検の受験資格はあるの?
各級とも、受験に年齢・職業・学歴などは問いません。
これまでに受けた級に関係なく、どの級でも受験できます。
1次試験免除の条件は?
過去1年以内に1級から3級の1次試験に合格し、2次試験を棄権または不合格になった方は、出願時に申請をすれば、1次試験が免除され、2次試験から受験できます。
受付期間内に申し込み手続き・検定料の支払いが必要です。
ダブル受験はできるの?
出願時に申請をすれば、連続した2つの級(例:4級と5級)を受験することができます。
※同一回で同じ級を重複して受験はできません。その場合、両方とも無効になります。
英検の申し込み方法は?
【団体受験】
学校・団体内での申し込み方法・締切日については、先生や申込責任者にお尋ねください。
【個人受験】
詳しくは、英検ウェブサイトをご覧ください。
英検の申し込み方法は3つあります。
英検特約書店のみ願書が必要なので、英検特約書店にて入手してください。
コンビニとインターネットで申し込み場合は願書は必要ありません。
【英検特約書店】
検定料を支払い、願書と必要書類を英検協会へ郵送。
【コンビニ】
ローソン・ミニストップ・セブンイレブン・ファミリーマート・サークルKサンクス・サンクスの情報端末で申し込む。
【インターネット】
英検ウェブサイトで申し込む。
英検の試験時間は?(一次試験)
【日曜】準・本会場
準1級・準2級・4級 | 10:00試験開始 |
---|---|
1級・2級・3級・5級 | 13:30試験開始 |
【金曜・土曜】準会場のみ
9時以降、実施責任者が定める時間
英検二次試験の日程は?
二次試験は通常A日程・B日程の2パターンあります。
【2017年度 第3回の例】
A日程:2018年2月18日、B日程:2018年2月25日と、なっています。
二次試験は団体申込または個人申込などによってABのどちらかの日程になります。
どちらの日程になるかは、申込責任者に尋ねるか、英検ウェブサイトを確認しましょう。
英検の変更点(4級・5級)
4技能のバランスを重視した英語力が求められるようになり、大学入試だけではなく、小学校での外国語活動も活発になってきましたよね。
その流れを受けて、英検でも2016年度から4級と5級にスピーキングテストが導入されました。
このスピーキングテストは、一次試験の合否とは関係なく受験でき、合格すると「4級(5級)スピーキングテスト合格」という資格が認定されます。
スピーキングテストの受験方法は?
スピーキングテストは、自宅などコンピューター端末(パソコン・タブレット・スマホ)があれば受験することができます。
その際、一次試験の成績表に記載されている英検IDとパスワードが必ず必要です。
成績は、受験後 約1ケ月後に英検ウェブサイトにて確認できます。
スピーキングテストのメリットは?
スピーキングテストに合格すると「4級(5級)スピーキングテスト合格」という資格が認定されます。
合否判定だけでなく、英検CSEスコアを使い、自分がどのくらいの点で合格(不合格)だったかを確認することができるので、自分のレベルがわかります。
3級からは二次試験で面接もあるので、面接の練習にもなるかもしれませんね。
英検の変更点3つ(2級・準2級・3級)
2級・準2級・3級の変更点は3つ。
1.筆記試験の解答時間変更
2.筆記試験の内容変更
3.一次試験にライティングテスト導入
2級・準2級・3級の筆記試験の解答時間は?
ライティングテストが導入されたのと同時に、筆記試験の解答時間が変更され、各級10分追加されました。
【2級】75分 → 85分
【準2級】65分 → 75分
【3級】40分 → 50分
2級・準2級・3級の筆記問題の変更内容は?
ライティングテスト導入にともない、短文中の語整序問題は廃止されました。
ライティングテストとは?
指定されたトピックについての英作文を書く記述式の問題です。
問題の形式は各級とも同じですが、難しい級ほど解答方法の難易度が上がります。
採点方法は、各級とも「内容」「構成」「語彙」「文法」の4つの観点に基づく観点別採点方式を取り入れています。
観点ごとに0~4点の5段階で採点され、得点の満点は16点です。
3級ライティングテストの問題と解答例は?
■3級のライティングテストの問題と解答例
【問題】質問について、あなたの考えとその理由を2つ英文で書きなさい。
【解答】解答語数の目安は25語~35語
準2級ライティングテストの問題と解答例は?
■準2級のライティングテストの問題と解答例
【問題】質問について、あなたの意見とその理由を2つ英文で書きなさい。
【解答】解答語数の目安は50語~60語
2級ライティングテストの問題と解答例は?
■2級のライティングテストの問題と解答例
【問題】質問について、あなたの意見とその理由を2つ英文で書きなさい。
【解答】解答語数の目安は80語~100語
2級からは、指定された単語(3語)があり、理由を書く際の参考にします。
指定された単語以外の観点から理由を書いてもかまいません。
まとめ
入試制度改革に伴い、英検の試験内容も4技能のバランスを重視したものに変わりつつあります。
難易度が上がってきている英検ですが、受験や就職の際に優遇されることもあります。
変更点をしっかりと把握し、合格を目指して頑張りましょう!
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